ELS: Hirodai e-Learning Support

「もみじ」とWebCT CE6の連携

2009年7月1日、広島大学の学務情報システムが更新され、「学生情報の森『もみじ』」として稼働を開始しました。今回の更新で、「もみじ」と WebCT の連携もより深まっています。

具体的には、以下の連携が実現されました。

  1. もみじからWebCT へのリンク

    新「もみじ」には「講義情報」として、各講義に対して授業メモを書いたり講義資料をアップロードしたりする機能があります。関連する掲示や補講休講情報なども掲示され、その講義に関するさまざま情報のハブとして働く事が期待されています。

    講義に関連した WebCT コースが開設されている場合には、この講義情報ページから WebCT コースへ直接入れるようなリンク(シングル・サイン・オン・リンク)が表示されます。教員や学生は、「もみじ」から(WebCTのログイン操作をスキップして)直接 WebCT の該当コースを開く事ができます。

    [図]もみじからWebCTへのリンク

  2. 履修データの自動同期

    「もみじ」の講義と WebCTコースを関連づけている場合、学生が「もみじ」で履修登録をすると、翌日には WebCT コースへも自動的に登録されます。

    • 自動登録の機能は、コースごとに実施するかしないかを設定できます。
    • 自動登録作業は一日一回早朝に行われます
    • 「もみじ」で履修取り消しをした学生は、WebCTのコースからも登録解除されます
  3. 「もみじ」からWebCTコース開設

    従来、WebCT Manager でコースを作成する場合には、講義名や開設時期などを入力設定する必要がありましたが、今回の連携により不要になりました。「もみじ」の講義情報のページにある「WebCTコースを開設」リンクをクリックするだけです。

講義情報のページで、新しい WebCT コースを開設する方法

「もみじ」の講義情報のページから、講義とリンクした新しい WebCT コースを簡単に開設することができます。以下に、作業の大まかな流れを示します。

  1. 「もみじ」で講義情報のページを開きます。

    [図]myもみじ

  2. 「WebCTコースを開設」をクリックします。

    [図]講義情報

  3. WebCT Manager に遷移し、以下のような画面になります。内容を確認して、「コース作成」をクリックします。

    [図]WebCT Managerでコース作成

  4. WebCT Manager のコース一覧が表示されます。「もみじ」とリンクしているコースは、コース名の頭に小さなオレンジのもみじマークがつきます。作成されたコース名をクリックすると、WebCT を開きます。

    [図]WebCT Manager一覧

その他の操作

既存のコースを「もみじ」とリンクさせたい

WebCT Manager で、「鉛筆アイコン」をクリックし、該当コースのコース情報編集画面へ入ります。担当講義の一覧が出ますので、リンクさせたい講義にチェックをつけてください。

[図]WebCT Manager一覧2

既存のコースに対してリンクを新しく設定した際にも「履修学生を同期する」を設定すると、設定終了時と同時に学生を登録しようとします。その結果、WebCTコースに登録されておらずもみじに登録されている学生が、追加登録されます。逆 (WebCTに登録されており、もみじに登録されてない)は削除されません。

コースを削除せず、「もみじ」とのリンクだけを外したい

既存コースへ「もみじ」リンクを設定するのと同様、WebCT Manager のコース情報編集でチェックを外します。

「もみじ」とのリンクを解除しても、WebCTコースでの学生の登録解除はされません。

Q & A

Q:「もみじ」の講義名とWebCTのコース名は一致していなくてよいのでしょうか。

A: はい、「もみじ」の講義とWebCTのコースの対応付けは、名称でしているわけではありませんので、独立につける事ができます。

Q: 履修学生を同期しないリンクにどういう意味があるのでしょうか。

A: 「もみじ」の講義情報のページに、WebCTへのリンクが表示されるようになります。

Q: 一つの講義から複数の WebCT コースへリンクを設定できますか。逆はどうでしょうか。

A: できます。逆もできます。リンクを設定する画面では、もみじの複数の講義にチェックがつけられるようになっています。

Q: 学生自動登録を設定しているとき、履修をキャンセルした学生はどう扱われますか

A: 履修取り消しをした学生は、翌日には WebCT コースからも登録解除されます。コースから登録解除した学生は、グレードブックで「登録解除したメンバ」として赤い文字で表示されます。解除時までに実施した小テストや課題の点数はグレードブックで確認できますが、提出物は見られません。ディスカッションに投稿したメッセージはそのまま残ります。

Q: 一旦キャンセルした学生がもう一度履修登録したらどうなりますか

A: 「登録解除」が取り消されて元の状態に戻ります。提出物等も復元されます。

Q: キャンセルした学生をグレードブックから消す事はできませんか

A: 完全に削除する事はできないようです。グレードブックのオプションで「登録解除したメンバの情報を隠す」とすると、画面からは見えなくなります。

Q: 自動登録を設定しているとき、TAやダミー学生等など手動で登録したものはどうなりますか。

A: 自動登録機能で登録した学生以外は、勝手に削除されたりしません。仕組みとしては、「もみじの履修データを調べて、前日と比較して新たに登録されたもの、削除されたもの」を処理するようになっています。ですので、もみじの履修データにまったく登場しない学生が WebCT コースに入っている場合は、それらは自動登録作業の影響をうけません。