ELS: Hirodai e-Learning Support

WebCT CE6について

広島大学では e-Learning プラットフォームのひとつである WebCT システムを導入し、広島大学の構成員の皆さんが利用できるように公開しています。WebCT システムを使うと、「授業のホームページ」を簡単に作成・運営できるようになります。

WebCT は、ネットワーク上でコース(大学においては授業、講義、科目を指す)を管理・運営するための Web アプリケーションです。授業資料を提示したり、小テストを実施したり、授業を履修している学生と教官で共有できるカレンダーや掲示版を作ったりと言ったことを手軽に行うことができます。

WebCT を使って完全なオンラインコースを作成することもできますが、本学においては、教室で行われている授業を ICT 面から支援する事を WebCT 導入の第一の目的としています。この観点から言うと「WebCT とは授業のホームページを手軽に作成するためのツールである」と位置付けることができます。

WebCT を使うとどんな事ができるのか

WebCT (Web Course Tool) の名前の通り、WebCT ではすべてがコース単位で動きます。ひとつのコースはひとつの授業に相当します。コースに所属する人としては、コースを運営する教官(WebCT ではコースデザイナとされます)、授業の補助をするTA、授業を履修している学生があげられます。

WebCT システムにログオンすると、自分が所属しているコースの一覧が表示されます。コースの中でどのようなことができるのかは一言ではとても説明しきれませんが、代表的な利用方法として次のようなことがあげられます。

  • 講義資料の提示

    授業開始前に学生に配布しておきたいプリントなどをアップロードしておき学生に提示することができます。

  • カレンダーや掲示版の利用

    授業の予定などを示すカレンダーを利用できます。教官がカレンダーに記入した事項は、その授業を履修しているすべての学生が閲覧可能です。また、掲示版もコースの中に作成されますので、授業を履修している学生と教官だけが読み書きできる掲示版を手軽に作成できます。

  • 小テストの実施

    授業の内容に関して簡単な小テストを作成し、学生に受験させることができます。もちろん受験結果をデザイナが閲覧することが可能です。小テストの合格ラインを設定しておき、合格したものだけが閲覧できるページを作成することも可能です。

  • レポートの管理

    学生が提出したレポートを採点し、学生に点数を通知する事ができます。不出来ななレポートを差し戻して再提出させたり、優秀なレポートを他の学生に公開することも可能です。

そのほかにもいろいろな機能が用意されています。

WebCTの名称について

WebCT は 1995 年にカナダのブリティッシュコロンビア大学で同大学講師マーレイ・ゴールドバーグさんにより開発されました。当初は無料で公開していましたが、多くの大学で利用されるようになり、継続的な開発とサポートのため 1997 年に WebCT 社が設立されました。その後成長を続け、代表的なeラーニングプラットフォームの一つ(2005年には、全世界 1700 以上の教育機関に導入され 800 万人以上の学生に利用される)となりました。2006年に、WebCT 社は Blackboard 社に買収され、WebCT というブランド名はなくなりましたが、本学では WebCT の名称を継続して使用しています。

現在 WebCT CE6 として本学で利用しているのは、正式には "Blackboard Learning System CE Release 8" として販売されているものです。